こんにちは。埼玉県富士見市ふじみ野にある歯医者「榎本デンタルクリニック」です。

セラミック歯は保険適用外ですが、丈夫で審美性が高く、銀歯のように金属が含まれていないため、体に優しい詰め物です。

しかし、セラミック歯には寿命があります。少しでも長く維持したいと思う方が多いでしょう。

今回は、セラミック歯の寿命や、寿命を伸ばすためにはどうすればよいかを解説します。割れやすいセラミック歯を衝撃から守り、少しでもよい状態を維持できるように、ぜひ参考にしてください。

セラミック歯の寿命とは？

セラミック歯は、硬くて丈夫なセラミックを使用した歯のことをいいます。天然歯を再現する材料の一つであり、歯の色や形を本物のように見せられるほどの見た目の美しさが特徴です。金属を使用しないため、金属アレルギーの方にも使用できます。

セラミック歯の寿命は、素材によって異なりますが、およそ5～10年といわれています。寿命を迎えたセラミック歯は、表面がすり減って割れる、噛み合わせが悪くなるなど、状態が悪化するため交換しなければなりません。

セラミック歯の見た目の美しさを長持ちさせるためには、定期的な歯科検診と日常のケアが大切です。

正しいブラッシングを行い、食生活に気を付け、口腔内の状態を管理することで、セラミック歯の美しい見た目をより長く保つことができるでしょう。衝撃による破損を防ぐために、スポーツなどをする場合はマウスガードを使用してください。

セラミック歯の寿命を短くしてしまう原因

セラミック歯は、メンテナンスを行いながら適切に利用すれば、長い期間使うことができます。セラミック歯の寿命を短くする原因を、4つご紹介します。

歯ぎしり・食いしばりの癖がある

セラミック歯の寿命を縮める原因の一つが、歯ぎしり・食いしばりです。不自然な力がセラミック歯に加わると、摩耗や割れ、剥がれなどの問題を引き起こす可能性があります。定期的に歯科医院の検診を受けることで、早期発見・対策することができるでしょう。

日常生活のなかで歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、習慣を見直しましょう。歯ぎしりや食いしばりの原因につながるストレスを軽減し、リラックスする時間を作ることが大切です。

歯に強い衝撃が加わる

セラミック歯は非常に硬く、耐久性があることが特徴です。天然歯と同様に機能しますが、衝撃に弱く、強い衝撃が加わると欠ける場合や亀裂が発生する場合があります。例えば、硬い食物を噛む、スポーツなどで口を強く打つなどすると、セラミック歯に負担を与えるでしょう。

耐久性に優れたセラミック歯にもダメージを与え、寿命を短くする原因となります。

噛み合わせが悪い

噛み合わせが悪いことも、セラミック歯の寿命を短くする要因です。噛み合わせが悪いと、セラミック歯に過剰に圧力がかかり、破損につながる可能性があります。

噛み合わせの調整は非常に繊細で、専門的な技術を必要とします。歯科医院で追加の治療が必要になるでしょう。

虫歯や歯周病がある

虫歯や歯周病もセラミック歯の寿命を短くします。セラミック歯は天然歯と比べて腐食に強いですが、周囲の天然歯や歯茎に問題があるとセラミック歯の寿命に影響を与えます。特に、歯周病は歯の土台である歯肉や骨を侵すため、セラミック歯の安定性を損ない、歯のぐらつきや抜け落ちの原因になるでしょう。

虫歯や歯周病の主な原因は歯垢の蓄積です。毎日の適切な歯磨きで予防できるため、セラミック歯を含めたすべての歯や歯間をしっかりと磨きましょう。

セラミック歯の寿命を伸ばすためのポイント

セラミック歯の寿命を伸ばす4つのポイントをご紹介します。

歯に強い衝撃を与えない

セラミック歯は非常に硬く耐久性がありますが、外部からの強い衝撃や上下歯のぶつかりなどの噛み合わせによる衝撃に弱いです。強い衝撃が原因となって、破損する可能性があります。

寿命を伸ばすためには、歯に強い衝撃を与えないことが重要です。硬い食べ物や奥歯を強く噛み締めることは極力避けましょう。

口元にダメージを受ける可能性があるスポーツをする際は、歯を保護するためにマウスガードを着用してください。衝撃を最小限に抑えることが、セラミック歯の寿命を伸ばすことにつながります。

歯ぎしり・食いしばりの癖を改善する

セラミック歯が割れる原因の一つである、歯ぎしりや食いしばりも避けましょう。

歯ぎしりや食いしばりはストレスが蓄積することで起こり、就寝時などの無意識下で行う方が多いです。歯ぎしりや食いしばりは、特に奥歯に強い力が加わります。セラミック歯は硬い素材で作られていますが、強い力が加わることで破損したり周囲の天然歯にも影響を及ぼしたりする可能性があります。

就寝中の歯ぎしりを防ぐ口腔ガードを歯科医院で処方してもらいましょう。歯ぎしりや食いしばりの原因となるストレスを軽減することも大切です。心身がリラックスできる環境を作ることで、歯ぎしりや食いしばりの回数を減少できるでしょう。

丁寧に歯磨きをする

セラミック歯は丈夫ですが、天然歯と同様に日々のケアが重要です。丁寧な歯磨きは、セラミック歯の寿命を伸ばすための重要なポイントといえます。

歯磨きは、セラミック歯の表面に付着した細菌の除去、歯垢や歯石の形成の防止に効果的です。セラミック歯の周りの歯茎や天然歯のケアもしっかりと行いましょう。毎食後のブラッシングに加え、就寝前の歯磨きも必ず行いましょう。フロスや歯間ブラシを使用することで、歯ブラシだけでは除去できない歯間の汚れを落とせます。

歯磨きで歯と口内を清潔に保つことは、セラミック歯の寿命を伸ばすことにつながります。

歯科医院で定期的なメンテナンスを受ける

セラミック歯の寿命を伸ばすには、信頼できる歯科医院で定期的なメンテナンスを受けましょう。

歯科医院でのメンテナンスでは、歯科医師が口腔内の健康状態をチェックしてくれます。セラミック歯の状態を確認し、歯に付着している歯垢・歯石の除去を行います。歯周病の早期発見・予防にもつながるでしょう。

自宅でのブラッシングだけでは取り除くことが難しい汚れも、歯科医院で除去してもらえます。高精度な機器を用いて丁寧に汚れを落としてもらえるでしょう。

また、ご自身で確認するだけでは、長期間使用によるセラミック歯の微細なダメージには気づきにくいです。歯科医院でプロに確認してもらうことで、セラミック歯に起きているトラブルの早期発見につながります。歯科医院での定期メンテナンスを受け、美しく健康的な口元を保ちましょう。

まとめ

セラミック歯は、天然歯のような見た目が特徴の審美性が高い人工歯です。硬くて丈夫なため、適切に取り扱えば長期間使用できることも特徴でしょう。さらに、金属を使用していないので、金属アレルギーの方でも使用できます。

しかし、セラミックは、外部からの衝撃に弱いデメリットもあります。セラミック歯を長持ちさせるには、強い衝撃を与えない、歯ぎしりや食いしばりの癖を改善する、丁寧に歯を磨くなど、注意して過ごさなければなりません。歯ぎしりや歯の食いしばりの癖がある方や激しいスポーツを行う機会が多い方は、治療の際に歯科医師に相談するとよいでしょう。

衝撃を避け、口内を清潔に保つことが、セラミック歯の寿命を伸ばすために重要です。定期的に歯科医院でメンテナンスを受け、セラミック歯を長く使い続けましょう。

セラミック歯を検討されている方は、埼玉県富士見市ふじみ野にある歯医者「榎本デンタルクリニック」にお気軽にご相談ください。