「奥歯のさらに奥の歯ぐきがぷっくり腫れている」「噛むと奥のほうがズキッと痛む」。一番奥の歯ぐきは鏡でも見えにくく、何が起きているのか分からないまま不安になる方が多い場所です。
先に結論をお伝えします。奥歯の奥の歯ぐきが腫れる原因として多いのは、親知らずのまわりの炎症(智歯周囲炎)と、奥歯の歯周病です。そのほか、歯の根の先の炎症、被せ物の不適合、噛みしめによる負担が関わることもあります。
今日のうちにできるのは、お口を清潔に保つこと、腫れた側の頬を外から軽く冷やすこと、必要に応じて市販の痛み止めを用法どおりに使うことです。反対に、腫れた部分を強く温める、膿を指でつぶす、飲酒や長風呂で血行を良くする、といったことは控えてください。
すぐ受診してほしいサイン:口が大きく開かない、つばを飲み込むのがつらい、頬や顎の下まで腫れが広がっている、熱が出ている。これらは炎症が歯ぐきの外へ広がり始めている可能性があります。夜間や休日でも、できるだけ早く医療機関にご相談ください。
歯ぐきの腫れ全般については歯茎の腫れの原因と対処法をまとめた記事で解説していますので、この記事では「奥歯・一番奥の歯ぐき」に絞ってお話しします。
奥歯の奥の歯茎が腫れる原因は、腫れている場所である程度見分けられる

奥歯の奥の歯ぐきの腫れは、「一番奥の歯の後ろ側か」「歯と歯ぐきの境目か」「歯の根元のあたりか」で、考えられる原因がある程度しぼれます。最終的な判断には検査が必要なため、受診前の目安としてご覧ください。
| 腫れている場所・様子 | 考えられる主な原因 | よく一緒にみられる症状 |
|---|---|---|
| 一番奥の歯のさらに後ろ・歯ぐきがかぶさった部分 | 親知らずのまわりの炎症(智歯周囲炎) | 口が開けにくい、飲み込むと痛い、頬の腫れ |
| 奥歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間 | 奥歯の歯周病・歯周膿瘍 | 歯みがきで出血、膿、口臭、歯のぐらつき |
| 歯の根元あたりの歯ぐきにできたニキビのようなふくらみ | 歯の根の先の炎症 | 噛むと響く、歯が浮く感じ、以前神経を取った歯 |
| 被せ物・詰め物の縁のまわり | 被せ物の不適合・その下の虫歯 | 食べ物が挟まる、フロスが引っかかる |
| 奥歯全体がだるく、歯ぐきが押されるように痛む | 噛みしめ・歯ぎしりによる負担 | 朝の顎のだるさ、歯が浮く感じ |
親知らずと歯周病は次の見出しで詳しく扱い、ここではそれ以外の原因を整理します。
歯の根の先の炎症:以前治療した奥歯の根元が腫れる
歯の根の先の炎症とは、虫歯が神経まで進んだり、神経を取った歯の中に細菌が残ったりして、根の先の骨のあたりに炎症が起きた状態のことです。歯科では「根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)」と呼びます。
根元の歯ぐきに、ニキビのような小さなふくらみができ、押すと膿が出ることがあります。膿の出口ができると痛みがいったん落ち着くこともありますが、根の中の原因が残っている限り、腫れは繰り返しやすいのが特徴です。根の中を清掃する治療については根管治療の流れと精密根管についてで詳しく解説しています。
被せ物・詰め物のまわりの腫れ:境目に汚れがたまっている
奥歯は被せ物や詰め物が入っていることが多い歯です。被せ物の縁に段差や隙間があると、そこに汚れがたまり、まわりの歯ぐきに炎症が起きやすくなります。被せ物の下で虫歯が再発しているケースもあります。
「同じ場所にいつも食べ物が詰まる」という状態が続くと、歯ぐきの腫れや歯周病につながることがあります。食べ物が挟まる原因と放置のリスクは歯に食べ物が挟まる原因と放置してはいけない理由でまとめています。
噛みしめ・歯ぎしり:奥歯に強い力がかかり続ける
奥歯は噛む力をもっとも強く受ける場所です。寝ている間の歯ぎしりや日中の噛みしめが続くと、歯を支える組織に負担がかかり、歯ぐきが押されるように痛んだり、すでにある歯周病の炎症が強まったりすることがあります。
朝起きたときに顎がだるい、歯が浮くような感じがする方は、歯ぎしりのサインと対処法もあわせてご覧ください。歯が浮く感覚そのものの原因は歯が浮く感じの原因と対処法で解説しています。
親知らず周囲炎(智歯周囲炎)|一番奥の歯ぐきが腫れる代表的な原因

一番奥の歯のさらに後ろ側が腫れているなら、まず疑われるのが親知らずのまわりの炎症です。親知らずは斜めに生えたり、歯ぐきが一部かぶさったまま止まったりしやすく、そこに汚れがたまって炎症を起こします。
智歯周囲炎とは、親知らずのまわりの歯ぐきに起こる炎症のこと
智歯周囲炎(ちししゅういえん)とは、親知らずのまわりの歯ぐきに細菌が入り込み、腫れや痛みが出る炎症のことです。親知らずは正式には「第三大臼歯」「智歯」と呼ばれ、生えてくる時期には個人差があり、生えてこないまま骨の中にとどまることもあります。
親知らずが途中までしか出ていないと、歯と、かぶさった歯ぐきの間に深いすき間ができます。そこは歯ブラシの毛先がほとんど届かないため、食べかすや細菌がたまりやすく、疲れや体調不良で抵抗力が落ちたときに一気に腫れることがあります。
親知らずのまわりの炎症で出やすい症状
炎症が起きると、次のような症状がみられることがあります。
- 一番奥の歯ぐきが赤く腫れて、触ると痛い
- 奥歯のあたりが鈍く痛む、噛むと痛い
- 頬が腫れる、顎の下のリンパ節が腫れる
- 口が開けにくい、顎の関節や噛み合わせに違和感がある
- つばを飲み込むときに喉のほうまで痛む
炎症が軽いうちは、お口を清潔にして体を休めると数日で落ち着くこともあります。
一度おさまっても、繰り返しやすい
智歯周囲炎は、腫れが引いても親知らずの生え方そのものは変わらないため、汚れがたまりやすい状態が続きます。そのため、「前にも同じ場所が腫れた」という場合は、原因が残っている可能性が高いと考えられます。
診療の現場では、「忙しい時期や風邪のあとに、毎回同じ奥歯が腫れる」とご相談に来られる方が多くいらっしゃいます。こうした場合は、腫れが落ち着いた時期にレントゲンで親知らずの向きや周囲の状態を確かめ、今後どうするかを一緒に考えます。
親知らずは「必ず抜く」わけではない
親知らずは、すべて抜かなければならないわけではありません。当院では、生え方や歯みがきのしやすさ、隣の歯への影響をレントゲンで確かめたうえで、抜くかどうかを判断しています。
歯みがきができず虫歯や歯周病になりやすい場合や、隣の歯に悪影響が出ている場合は抜歯を検討し、まっすぐ生えて歯みがきに問題がない場合などは経過をみることもあります。抜歯の流れや腫れへの備えはふじみ野の親知らず抜歯ガイドで詳しくご紹介しています。
奥歯の歯周病・歯周膿瘍|歯ぐきが腫れて膿が出るとき

親知らず以外で奥歯の歯ぐきが腫れる原因として多いのが歯周病です。奥歯は歯ブラシが届きにくく、根の形も複雑なため、歯周病が進みやすい場所です。膿がたまって急に大きく腫れる「歯周膿瘍」を起こすこともあります。
歯周病とは、歯を支える歯ぐきや骨が細菌によって壊れていく病気のこと
歯周病とは、歯と歯ぐきの境目にたまった歯垢(プラーク)の細菌によって歯ぐきに炎症が起き、進行すると歯を支える骨(歯槽骨)まで壊れていく病気のことです。初期は痛みがほとんどないため、気づかないうちに進んでいることが少なくありません。
公益財団法人8020推進財団の「第2回 永久歯の抜歯原因調査」(2018年)では、永久歯を抜く原因の第1位が歯周病でした。歯周病は、歯を失う大きな原因のひとつです。
奥歯で歯周病が進みやすい理由
奥歯は、口の奥にあるため歯ブラシの角度がつけにくく、歯と歯ぐきの境目や歯と歯の間に磨き残しが出やすい場所です。さらに、奥歯の根は2本や3本に分かれていることが多く、その分かれ目に汚れや歯石がたまると、ご自身ではほとんど落とせません。
歯周病の進み方と、奥歯の腫れが目立つ時期
歯周病は、進み具合によって次のように分けられます。
| 段階 | 歯ぐきと骨の状態 | 主な症状 |
|---|---|---|
| 歯肉炎 | 炎症は歯ぐきだけにとどまる | 歯みがきのときの出血、軽い腫れ |
| 軽度歯周炎 | 歯周ポケットが深くなり始める | 目立った自覚症状はほとんどない |
| 中等度歯周炎 | 歯を支える骨が壊れ始める | 歯ぐきの腫れ・出血・膿、口臭、歯のぐらつき |
| 重度歯周炎 | 骨の破壊がさらに進む | 大きなぐらつき、うまく噛めない、膿が続く |
奥歯の歯ぐきの腫れや膿がはっきり目立つようになるのは、多くの場合、中等度以上に進んでからです。腫れに気づいた時点で、すでに歯周病がある程度進んでいる可能性があると考えて、早めに検査を受けることをおすすめします。
急に大きく腫れる「歯周膿瘍」
歯周膿瘍(ししゅうのうよう)とは、深くなった歯周ポケットの奥に膿がたまり、歯ぐきが急にぷっくりと腫れた状態のことです。疲れや睡眠不足、体調不良をきっかけに起こることが多く、ズキズキした痛みや、歯が浮くような感覚を伴うことがあります。
当院に「昨日まで何ともなかったのに、朝起きたら奥歯の歯ぐきが腫れていた」と来院される方の中には、この歯周膿瘍が原因になっているケースが見られます。膿が出て腫れが引いても、奥にある歯周病が改善したわけではありません。
歯周病を疑うセルフチェック
次のような症状があれば、奥歯の腫れの背景に歯周病がある可能性があります。
- 歯みがきのときに歯ぐきから血が出る
- 口臭が気になる、朝起きたとき口の中がネバネバする
- 歯ぐきが下がって、歯が長く見える
- 歯と歯の間にすき間ができて、食べ物が挟まりやすい
- 歯がぐらぐらする、噛むと違和感がある
歯周病による口臭は、深くなった歯周ポケットの中で細菌が増え、においの元になる物質が作られることで起こります。出血が主な症状の方は、歯茎から血が出る原因と今日からできる対処法もあわせてご覧ください。
今日やってよいこと・やってはいけないこと

奥歯の奥の歯ぐきが腫れた当日は、お口を清潔に保ち、外から軽く冷やし、体を休めることが基本です。ただし、どれも腫れを一時的に和らげるための対処で、原因を取り除くものではありません。
今日やってよいこと
- やわらかい歯ブラシで、腫れた部分もやさしく磨く:汚れが残ると炎症が強まります。痛い場所を避けすぎず、毛先を軽く当てて小刻みに動かします
- 刺激の少ない洗口液でうがいをする:アルコールを含む洗口液はしみることがあるため、ノンアルコールのものが無難です
- 腫れた側の頬を外から冷やす:保冷剤や氷をタオルで包み、頬に軽く当てます。冷やしすぎないよう、ときどき外して休ませます
- 必要なら市販の痛み止めを使う:添付文書の用法・用量を守り、持病のある方や妊娠中の方は薬剤師や医師に相談してから使います
- やわらかい食事にして、反対側で噛む:腫れた側で硬いものを噛むと、痛みや炎症が強まることがあります
- 早めに休む:抵抗力が落ちると炎症が広がりやすくなるため、睡眠を十分にとります
今日やってはいけないこと
やってはいけないこと:腫れた部分を温める、膿を指や針でつぶす、飲酒・激しい運動・長風呂で血行を良くする、氷を口に入れて歯ぐきに直接当て続ける、以前もらった抗生物質の残りを自己判断で飲む。いずれも腫れを悪化させたり、原因が分かりにくくなったりすることがあります。
痛み止めで治まっても、原因は残っている
痛み止めを飲んだり、膿が自然に出たりすると、腫れや痛みがいったん落ち着くことがあります。しかし、それは炎症が一時的に静まっただけで、親知らずの汚れや歯周ポケットの奥の細菌といった原因はそのまま残っています。
診療の現場では、「痛みが引いたので様子を見ていたら、数か月後にもっと大きく腫れた」という流れで受診される方が少なくありません。腫れが落ち着いたタイミングこそ、原因を確かめる良い機会です。
すぐ受診すべきサインと、受診の目安

奥歯の奥の歯ぐきの腫れは、症状によって受診を急ぐべきかどうかが変わります。口が開かない、飲み込めない、顔や首まで腫れるといった症状は、できるだけ早い受診が必要なサインです。
できるだけ早く受診してほしい症状
次のような症状がある場合は、炎症が歯ぐきの外、頬や喉のほうへ広がり始めている可能性があります。
- 口が大きく開かない、開けようとすると強く痛む
- つばや食べ物を飲み込むのがつらい
- 頬や顎の下、首のほうまで腫れが広がっている
- 発熱や強いだるさがある
- 痛み止めを飲んでも眠れないほど痛む
受診の目安:上の症状があるときは、我慢せずできるだけ早く歯科医院にご連絡ください。息苦しさがある、腫れが急速に広がるといった場合は、夜間・休日でも救急の医療機関の受診を検討してください。
数日以内に受診したほうがよい症状
強い症状はないものの、次のような場合も放置せず、数日以内の受診をおすすめします。
- 腫れや痛みが数日たっても引かない
- 歯ぐきから膿が出る、口の中に嫌な味がする
- 同じ場所の腫れを何度も繰り返している
- 歯がぐらぐらする、噛むと響く
腫れが引いたあとも受診をおすすめする理由
腫れが引くと受診をためらう方も多いのですが、原因を調べるには、むしろ炎症が落ち着いている時期のほうが適していることもあります。親知らずの向き、歯周ポケットの深さ、根の先の状態などを確かめておくと、次に腫れる前に手を打てるからです。
歯科医院での検査と、原因ごとの治療

歯科医院では、まず腫れの原因が親知らずなのか、歯周病なのか、根の先の炎症なのかを検査で見極め、そのうえで原因に合わせた治療を行います。原因によって治療の内容が大きく変わるため、最初の診断がもっとも大切です。
腫れの原因を確かめる検査
当院では、次のような検査を組み合わせて原因を確かめています。
- レントゲン撮影:親知らずの向きや根の形、歯を支える骨の状態、根の先の炎症の有無を確認します。当院ではデジタルレントゲンを使用しています
- 歯周ポケット検査:プローブという器具で、歯と歯ぐきのすき間の深さを測ります
- マイクロスコープによる確認:目では見えにくい部分を拡大して確認します
- 位相差顕微鏡による細菌の確認:お口の中の細菌の様子を確かめます
一番奥の歯ぐきは細部が見えにくい場所のため、レントゲンと拡大した見た目を合わせて判断することで、原因を取り違えるリスクを減らします。
親知らずのまわりの炎症の治療
親知らずのまわりが腫れている場合は、まず炎症を落ち着かせることを優先します。腫れた部分を清掃し、炎症が強いときは抗生物質を用いることがあります。
抜歯が必要と判断した場合でも、炎症が強いままでは出血が多くなったり、腫れが引きにくくなったりするため、炎症をおさめてから抜歯を行います。当院では、レントゲンで根の形や顎の神経との距離、歯の角度を確かめたうえで処置の方針を決め、より安全を期す必要がある難しいケースでは大学病院などの専門の医療機関をご紹介しています。
歯周病・歯周膿瘍の治療
歯周病の治療の基本は、原因となる歯垢や歯石を取り除くことです。歯周ポケットの奥にこびりついた歯石や汚れを取り除き、歯の根の表面をなめらかに整える「スケーリング・ルートプレーニング」を行います。
当院では、必要に応じて抗菌薬の内服による歯周病内科治療や、失われた歯周組織の回復を目指す歯周組織再生療法(エムドゲイン、リグロス)にも対応しています。どの治療が合うかは、歯周病の進み具合や骨の状態によって異なり、効果には個人差があります。
根の先の炎症・被せ物が原因の場合
根の先の炎症が原因であれば、歯の根の中をきれいにする根管治療を行います。被せ物の不適合やその下の虫歯が原因であれば、被せ物を外して虫歯を取り除き、あらためて歯の形を整えます。
処置の際の痛みが心配な方も多いと思います。当院では、注射の前に表面麻酔を塗り、電動の麻酔注射器を使うなど、痛みをできるだけ抑えられるよう配慮しています。
奥歯の歯茎の腫れを繰り返さないための予防

奥歯の奥の歯ぐきの腫れを繰り返さないためには、奥歯の境目と一番奥の歯の後ろ側に汚れを残さないことと、定期的に歯科医院で確認を受けることが大切です。腫れは「セルフケアを見直してほしい」というお口からのサインと考えてください。
奥歯の境目と一番奥を意識して磨く
歯周病の細菌は、歯と歯ぐきの境目にたまりやすくなります。奥歯を磨くときは、歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目に斜めに当て、小刻みに動かします。
一番奥の歯の後ろ側は、口を大きく開けると頬が張って歯ブラシが入りにくくなります。口を少し閉じ気味にすると、頬がゆるんで奥まで届きやすくなります。毛束が1つの小さな「タフトブラシ」を使うと、親知らずのまわりや奥歯の後ろ側を磨きやすくなります。
歯ブラシ・歯みがき粉・フロスを見直す
奥歯のケアには、道具選びも関わります。次の点を見直してみてください。
- 歯ブラシは、ヘッドが小さめで奥まで入れやすいものを選ぶ
- 腫れや出血があるときは、やわらかめで毛先の細い歯ブラシを使う
- 短い時間でも効率よく磨きたい方は、電動歯ブラシも選択肢になる
- 歯みがき粉は、歯周病のケアを目的としたものを選ぶ
- 歯と歯の間は、デンタルフロスや歯間ブラシで汚れを落とす
- 食後に歯みがきができないときは、口をすすぐだけでも食べかすを減らせる
定期的なメンテナンスで、早めに見つける
奥歯の歯周ポケットの奥や、根の分かれ目にたまった歯石は、ご自身では取り除けません。定期的に歯科医院で確認を受けることで、腫れる前の小さな変化に気づきやすくなります。
当院の定期健診では、歯周ポケットの確認やブラッシング指導に加えて、専用の機器を使った歯のクリーニング(PMTC)を行っています。ご自身の磨き方のくせや、磨き残しやすい場所を一緒に確かめることで、毎日のケアの効果を高めることにつながります。
奥歯の奥の歯茎の腫れについてよくある質問

奥歯の奥の歯ぐきの腫れについて、診療の中でよくいただくご質問にお答えします。
Q. 奥歯の奥の歯ぐきの腫れは、放っておけば自然に治りますか?
A. 軽い炎症であれば、お口を清潔にして体を休めると数日で落ち着くことがあります。ただし、親知らずの生え方や歯周ポケットの深さといった原因は残るため、同じ場所が繰り返し腫れることが少なくありません。腫れが引いたあとでも、一度原因を確かめることをおすすめします。
Q. 腫れているときに、親知らずをすぐ抜いてもらえますか?
A. 炎症が強いまま抜歯をすると、出血が多くなったり腫れが引きにくくなったりすることがあるため、多くの場合はまず炎症を落ち着かせてから抜歯を検討します。抜くかどうか、いつ抜くかは、レントゲンで生え方や周囲の状態を確かめたうえでご説明します。
Q. 冷やすのと温めるのは、どちらがよいですか?
A. 腫れて熱を持っているときは、保冷剤や氷をタオルで包み、頬の外側から軽く冷やすのが基本です。温めると血行が良くなって腫れや痛みが強まることがあります。また、氷を口の中に入れて歯ぐきに直接当て続けると冷えすぎることがあるため避けてください。
Q. 歯ぐきは腫れていないのに、奥歯の奥が痛むのはなぜですか?
A. 見た目の腫れがなくても、歯ぐきの下で炎症が始まっている場合や、虫歯、根の先の炎症、噛みしめによる負担などが原因のことがあります。痛みの出方だけで原因を判断するのは難しいため、続く場合は検査を受けてください。
まとめ|富士見市・ふじみ野で奥歯の奥の歯茎の腫れが気になる方へ

奥歯の奥の歯ぐきの腫れは、親知らずのまわりの炎症や奥歯の歯周病が主な原因で、痛みが引いても原因が残っていることが多い症状です。最後に、この記事のポイントを振り返ります。
- 一番奥の歯の後ろが腫れるなら、親知らずのまわりの炎症(智歯周囲炎)がまず疑われる
- 奥歯の境目が腫れる、膿が出る場合は、歯周病や歯周膿瘍が関わっていることが多い
- 根の先の炎症、被せ物の不適合、噛みしめも奥歯の腫れの原因になる
- 今日は清潔に保ち、外から軽く冷やし、休む。温める・膿をつぶす・飲酒は控える
- 口が開かない、飲み込めない、顔まで腫れる、発熱がある場合は早めに受診する
「痛みが引いたから大丈夫」と判断せず、腫れが落ち着いたタイミングで原因を確かめておくことが、同じ腫れを繰り返さないための近道です。
榎本デンタルクリニックは、ふじみ野駅前の歯科医院です。富士見市・ふじみ野市・三芳町にお住まいで、奥歯の奥の歯ぐきの腫れや痛みが気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。


















